狭い道路の走り方

対向車とすれ違うことの出来ない道路が怖い方、私の走り方を伝授いたします。


 
 

  • 視線は遠くに。
    ぶつかりそうで怖く、速度も遅いからといって、数m先だけを見て運転するなんて
    もってのほか。
    チラチラとで十分ですので、はるか前方はもちろんのこと、大きな谷の向こう側・
    見上げた山の上など、たとえ数百m先であっても、見えるものは見ておきましょう。
    対向車が来ていても、それだけ余裕があれば離合も安心です。
    視線を遠くにおいていれば、ライン取りもスムースです。
↑丸で囲んだ部分のように、遠くを見る
のはもちろんですが、横の四角で囲んだ
部分にふと目をやると・・・(右へ)
 
 
 
 
 
 ↑なんと、ずいぶん先の道路が見えます。
 走りながらチラチラと何度も確認することで
 対向車が来る可能性が少ないことが分かり
 ます。
 ただし、道中の見えない部分に駐車して
 いた車が走り出して、対向して来ることも
 あるので「かもしれない運転」は必須です。
 
←こんなとき、右の赤丸部分だけ見て
  いませんか?
  上を見ればペアピンカーブを曲がった
  先の道路が見えます。
  もし対向車が来ていたら、このままここで
  待っていましょう。
  この先に離合できるスペースがあるのか
  知らないのであれば、ここならば離合
  できなくて困る可能性ゼロなのですから
  一か八かの賭けはしなくていいです。
   
  • 離合可能場所を記憶しながら走る。
    運悪く狭い場所で対向車が来てしまった場合、「あ、50m後ろに少し広くなっている
    部分があったな」「少し前に脇道があったな」と思い出せれば、そこまでバックする
    ことが可能です。ちなみに脇道の場合は、車庫入れの要領で本線から離脱します。
    本線の道幅が狭くて脇道への車庫入れができない、あるいは角度的に無理な
    時は、バックのまま通り過ぎて頭から脇道に入りましょう。対向車が通り過ぎて
    からそのままバックで本線に戻れば大丈夫です。

後ろに下がることを知らないバカな車の例

 
  • キープレフト。
    狭いからといって、見通しの悪い場所で道路の真ん中を走っていると、いざ
    対向車が来た時に対処できません。例えば壁から30cmのところに寄せる時に、
    「50cm離れたところから20cm寄せるのと、1.5m離れたところから1.2mを一気に
    寄せるのと、どちらが簡単か?」って話ですよ。
    最初から左に寄っていれば、そのまま離合できることも多いです。
    もちろん、あまり左に寄りすぎても危険です。側溝もあれば、落ち葉や砂がのって
    いることも多いです。あくまでも自分の技量の範囲内で。
     
  • 離合できるかどうかを的確に判断。
    近づく前に対向車と道幅を見比べて、対向車の倍以上の道幅があるかどうかを
    見ると良いのです。
    それで幅が十分だと確認できたら、離合する際には対向車にできるだけ寄って
    通れば、左側をぶつける心配はありません。(もちろんチラチラと注意を払う必要は
    あります。)
    その際、ドアミラーどうしが当たることがありますので、フロントが通ったからといって
    油断はしない方がいいです。ハンドルを切っている場合は内輪差でリアドアや
    フェンダー付近が当たる可能性もあります。
     
  • すぐに止まれるスピードで走る。
    WRCで、閉鎖された道路を走っているのではないのですから、対向車はもちろん、
    脇道からも車や人、あるいは動物が出てきます。
    キジ・サル・タヌキ・イノシシ、いろいろ遭遇しました。ヘビは時々踏んじゃいます。。。
    こっちは止まっているのに、減速することなく進んできて、ドアミラーどうしを
    当てられたこともあります。(幸い、キズ一つ付きませんでしたが。)
    すぐに止まれるスピードとはいっても、後続車の迷惑にならないように。
    後続車に追いつかれたということは、相手の方が早いということです。広めの
    場所でウインカーを出すなり合図をしてから止まってやり過ごしましょう。
    (ずっと先の状況が見える道で、しばらく見ていても対向車が見えないからといって
     安心しないように。途中の見えない部分で止まっていた車が動き出して対向して
     くるかもしれませんよ。)
←な、なんと、カーブを曲がると倒木が!
  (これは狭い道でなく2車線道路ですが。)
   
  • 余裕を持ってゆずりあい。
    広い道から狭い部分へ進入する際、その狭い道路を進んでくる対向車が見えたら、
    たとえ30秒ぐらい待つことになっても待ちましょう。
    わざわざ狭いところで離合する必要はありません。待った方が結果的には早くて
    安全です。
     
  • 他人を信用しない。
    たとえ対向車がプロドライバーで、止まって譲ってくれたとしても、そこが離合に
    適した場所であるとは限りません。
    自信もないのに「待ってくれているから」と通ったあげく、ぶつけたとしても、相手が
    責任を取ってくれるわけではありません。焦らず、自信がなければバックする方が
    結局早いです。
    路肩のスペースを指して「そこに入れ」と言う人もいますが、これも同様です。
    狭い道では路肩に落ち葉が積もっていることも多いですが、実はその下に側溝が
    あったり、路面が弱くて乗ったとたんに崩れる恐れもあります。
     
  • 早めのライト点灯。
    狭い道は、樹が覆い茂った山の中であることが多いですね。ちょっと暗いなと
    思ったらすぐにヘッドライトを点灯しましょう。日なたから日陰は見えにくいものです。
    対向車に早めに気づいてもらえ、離合のために待ってもらえたり、衝突防止にも
    有効です。カーブミラーでしか先が見えない場所でも、ライトの光が見えれば
    すぐ分かりますしね。
     
  • 以上のようにやっても怖い道路もあります。(^^;
    急勾配で幅は3m以下、離合可能場所なんて全然なし、そんな道が数km続く・・・
    あるいは砂がのって滑りやすいのに、ガードレールすらない・・・
    舗装道路なのに穴だらけ、ライン取りを間違うとお腹をヒットしそう・・・
    住宅密集地で、ドアミラーが当たりそうなぐらい左右の塀が迫っている・・・
    普通車でも狭い山道なのに、時々ダンプカー、さらに大きなトレーラーが通る・・・
    そんな2度と通りたくない道路も多々ありますね。

 

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